私だけの愛しき心の中

信仰がなくては悪意に勝つことはできない

とある女子大生のオタク遍歴・その2

どうも。人生の半分以上をオタクとして過ごしている21歳の大学生です。
 
以前のブログの続きです。
 
約11年のオタク人生を勝手に振り返っているのですが、4人中3人の元担当との思い出を振り返ったら、自分の想像以上に長くなってしまいました。本当は現担当のことも前のブログで触れようと思っていたのですが、多分比にならないくらい長文になってしまうので、別ブログにした次第でございます。
 
私の現担当との出会いや今の気持ちなどをとりとめもなく書くだけのブログなので、人が読んで面白いかどうかは不明ですが、お付き合いいただければ幸いです。
 
 
 
 
 
 
 
私の今の担当はNEWSの加藤シゲアキさんです。
出会いから振り返って書きたいんですが、うーん難しいんですよね。正確に出会った(顔と名前が一致した)のは中2とかなんですが、もっと前に観たドラマに出演していたことを後々知ったこともありましたし、色々あって担当になったのは今年なので。ちょっととりあえず全部振り返りますね。
 
 
最初の印象は、元担手越祐也と同じグループで同い年の小説家って感じです。元担が太陽なら加藤さんは月(これはどこかで本人達も言っていたと思います。) イケメンだし頭も良いし、でも影が薄いなーと思っていました。本を読むことは元々好きだったので、NEWSを知った時に『ピンクとグレー』を読んだのですが、なんかよく分からなくて難しい人なんだろうなっていう印象しか残りませんでした。その後既刊のものを読みましたが、アイドルらしくない小説ばかりで、そこが面白くもちょっとめんどくさそうな人だなあなんて感じていました。基本担当しか目に入らないタイプの私は、加藤さんのこと認識はしていたしメンバーとしては好きでしたが、本質の部分は全く分かっていなかったんだなと今は思います。
 
前のブログでも書いたように、私が一番印象に残っている加藤さんの記憶は『NEVERLAND』の『U R not alone』で涙を流していたことです。全てのライブに全力を注いでくれているんだと実感したことを覚えています。確かに声は普段と違っていたけど、他担のフィルターを通して見たあのときの加藤さんは、声以外いつも通りだと思っていたけれど、その心は違ったんだなと思いました。中3の若造ながら、その誠実さに頭が下がる思いでした。
 
 
で、色々ありまして担降りを決めて、その色々ありましての中に加藤さんのことも含まれてはいるんですけど(15周年辺りにあったあのこと)、そのことはむしろかわいそうだなと思っていたというか。グループ色々大変なのに応援し続けられなくてごめんって思っていました。
グループの中に違うなって思う人がいたらそのグループを応援することができない主義だった私にとって、手越祐也からの担降りはNEWSから離れることに直結していました。勝手に好きになって勝手に離れただけなのに、どこか罪悪感みたいなものを感じていました。
 
 
それから私とNEWSの距離は、歌番組に出ていたら観るくらいの、近すぎず遠すぎずといった感じでした。
唯一、加藤さんの本だけは欠かさず購入し、読んでいました。CDやDVDを買うことはなくなっても、加藤さんの本だけは私の身近にありました。それはアイドルとして加藤さんが好きだったからではなく、1人の作家として彼の作品が好きだったからです。『ピンクとグレー』を初めて読んだ時はよく分からなかったとしか思えませんでしたが、私も成長したし、加藤さんも作家としてどんどん力をつけていったから、私は加藤さんの書く文章に惹かれました。
 
 
高3の時、手越祐也がNEWSから脱退し、事務所を退所することになりました。世間はコロナの話題で持ちきり、私は受験勉強が本格的に始まっており推し活どころではありませんでしたが、事務所がプロジェクトを行っていること、そのプロジェクトに元担の彼は参加しないことは知っていました。まだやんちゃやってるんやな〜なんて能天気なこと考えてました。まさか彼がNEWSを捨て、1人で飛び出していくなんて思ってもいませんでした。よりによってあんなタイミングで。
私は『WORLDISTA』が落選してしまい、なんのツテもなかったのでそのまま諦め担降りしたので、四部作の完結をこの目で見届けることはどう頑張ってもできません。でもできるなら四部作全てを見届けたかった気持ちもありました。NEWSにとっても四部作の完結は当たり前に描いていた未来だと思っていたし、それは彼も例外ではなかったと思います。当時NEWSのファンだった方の気持ちに比べたらとてもちっぽけかもしれませんが、私だって四部作の完結を楽しみにしていた1人です。コロナがなければ、話し合いの場があれば、なんてたらればをいくつ並べた所で、手越祐也がNEWSを脱退し、事務所を退所したということは事実。元担である彼には、あの時降りていて良かったと思わされました。そんなこと絶対思いたくなかったのに。
反対にNEWSの3人に対しては、あの時降りてしまってごめんって思いました。この時の詳しい気持ちは、今も言語化できません。担降りしたくせにそんなこと思うなんてって思われるかもしれませんが、私が3人に対して申し訳なさを抱えていたことは事実です。支えてあげたかった、なんておこがましいことを言うつもりはないですが、3人のことは好きなのに、元担が理由でグループごと応援を辞めてしまったことをこの時とても後悔しました。
 
 
 
意図せずめちゃめちゃ重たい内容になってしまい反省してます。(何に?)
ここからは沼落ちの話なので私がいかに加藤さんに現を抜かしているかっていう内容になるはず!なのでもうしばしお付き合いを。
 
 
 
それからは、受験勉強まっしぐら。途中嵐の休止前ラストライブを見届け、無事第1志望に合格した私は、晴れて大学生となりました。
この時は正直意図的にNEWSを避けていたというか、歌番組に嵐はいないので特に見る理由もないし、こちらから積極的に見ようとしなければ目に入らなかったので。
 
そうしてしばらく経った時、『二月の勝者』というドラマに加藤さんが出演することを知りました。原作が好きで漫画を読んでいたので、ドラマ化されると知って喜んでいたら、そこにまさかの加藤さんの出演。しかもオープニングの曲はNEWS。久しぶりに聴くNEWSの歌声。『未来へ』は初めて聴いたのに、なんだか懐かしさを感じました。NEWSの中にある応援歌魂を最大限引き出した壮大で力強い曲ながら、優しく寄り添って未来への希望をみせてくれる美しい曲だと感じました。私の知らない間もNEWSはずっと進み続けて、今も誰かを笑顔にしているんだなって当たり前のことを考えながら、ドラマや歌番組を観ていました。
 
それからは、NEWSの活動に少しずつ目を向けるようになりました。『吉祥寺ルーザーズ』は毎週欠かさず観ていましたし、『三銃士』はタイトルに驚きを覚えつつも、GReeeeNさんとのご縁がまだ続いていて、こんなにも素敵な楽曲を提供してもらえるなんてすごいグループだなと思っていました。
『音楽』というアルバムを発売し、ライブツアーを行っていることも知っていました。どうやらとてもいいライブらしいという噂はSNSで回ってきたため、行ってみたいなとは思いつつ、FCにも入っていないしCDも買っていない私なんかが行っていい場所ではないなと思い、参戦は諦めました。(←後に大後悔することになります。行きたいと思ったライブには全部行っておけ。私がこの後悔から得た教訓です。)
 
音楽ツアーも終わった頃でしょうか。私はこの時初めてYouTubeにNEWSのライブ映像がアップされていることを知りました。私自身何度も力をもらった『生きろ』、おそらく四部作を締めくくるアルバムのリード曲だったんだろうなと思った『STORY』、そして見慣れない曲『エス』。どんな曲なんだろうと気になった私は、とりあえず『エス』を再生してみました。
真っ暗なステージ上に照らされたスポットライト。その先にはNEWSとJr.達。時計の秒針のような音と不気味な男性の声で再生される「The answer is エス」という言葉。一瞬の静寂の後、その静寂を突き破り、破壊力あるラップパートを歌いこなす増田貴久。その力強い歌声に呼応するかのように踊り、ラップパートの勢いを受け継ぎつつ、しめやかながら情熱的に歌い上げる小山慶一郎。そして不敵な笑みを浮かべつつ、混じりけのない澄んだ声で超高音パートを歌ってのけ、「目は逸らすなよ」と締めくくる加藤シゲアキ。迎えたサビでは椅子に腰かけて踊りながら交互に歌い、NEWSの持つ華やかなエロさが曲の世界観を完成させる。圧巻でした。小さなスマホの中で繰り広げられる華やかなエンターテインメントに釘付けになりました。
特に目を引いたのは加藤さんでした。正直歌うのは得意な方ではなかったと思いますし、当時の私はテゴマスの歌ばかりに注目していたので、加藤さんに歌のイメージはありませんでした。むしろその声質をいじられているイメージが強かったのに、今私の目の前にいる加藤さんの姿は、その当時の姿とは全く重なりませんでした。長年加藤さんのことを応援されている方からしたら、失礼極まりない発言だとは思いますが、当時の加藤さんの実力についてどうのこうの言いたいのではなく、盲目オタクの視力が正常に戻ってようやく、加藤さんのことを正常に視界に映せたから魅力と実力に気がついたということが言いたいんです。4人が好きとは言いつつ、以前の私は元担以外の3人についてまっすぐな目では見れていなかったんだなあと。だからこそこの『エス』で度肝を抜かれました。事務所内での立ち位置も中堅からベテランに移行しようとしている中、攻めの姿勢を崩さずむしろ加速させているNEWSの3人を観て、純粋にカッコいいと思いました。
 
そこからYouTubeに上がっている動画はすべて観ました。ライブ映像もMVも全てが魅力的で、今のNEWSに無限の可能性を感じました。この3人ならなんだってできるし、どんな景色も見せてくれる。勝手にそう確信していました。中でもやっぱり加藤さんに自然と私の視線は集まりました。笑った顔もクールに澄ました顔も、感情を爆発させながら歌う姿も、そのどれもが私を惹きつけました。
 
 
そうして私はすっかり加藤さんの虜になりました。そんな時、加藤さんが舞台をやると知りました。ファンクラブにはまだ加入していませんでしたが、一般販売があると聞きつけ、ダメもとで大阪公演の一般を申し込みました。結果、土曜日の夜公演が当選し、人生初舞台観劇が決定しました。チケットに当選したことで、これは神の御導きだと確信した私は、まだ観てもいない舞台をきっかけに加藤担になることを決めました。以前は田舎で学生をしていたため、舞台などライブよりも縁遠かったのに、お金と時間の都合さえつけばどこへでも飛んでいくフットワークの軽さを有した大学生最強だな、などと考えながら。大学生というタイミングで加藤さんに再会できて本当に良かったと思っています。
 
迎えた舞台当日。いつもより小綺麗な服を身にまとい、メイクも気合を入れ、冷静さを装いつつも、ふわふわした気持ちのまま会場に足を運びました。
私の人生初舞台だった『エドモン』は、ストーリー展開を追いかけるのに必死になっていたことと、ゼロズレ位置で「愛してる」のセリフを浴びれたことしか覚えていません。でもストーリーがとても面白かったのと、カーテンコールの加藤さんがとにかくかわいかったので、満足感でいっぱいでした。こうして人生初舞台観劇を終えた私がとった行動は、千秋楽の注釈付きチケットを購入することでした。
どんな席でもいい。私の予定は空いていて、かつチケットも今なら残っている。買わないという選択肢が私の中にはありませんでした。そして千秋楽の日を迎え、席は遠かったけれど、達成感であふれた加藤さんの姿をこの目で見ることができて、胸がいっぱいになりました。加藤さんを好きになったのはつい最近のことなのに、こんな素敵な瞬間に立ち会えて。共演者の方に囲まれながら恥ずかしそうに笑う加藤さんを観ながら、早くNEWSの加藤さんにも会いたいななんて考えていました。
 
 
そして、ファンクラブに入り、EPを買い、音楽の円盤を買い、あまりの素晴らしさに音楽ツアーに行かなかったことをとてもとてもとてもとても後悔しました。どんな手を使ってでもツアーに入っておけばよかったと後悔しても、時間は戻ってきませんので、私にできることは擦り切れるほど円盤を見ることだけです。本編が至高なのは当然のことながら、MC集がまあ面白くて。私の知ってるNEWSがいて、3人でもあんまり空気感は変わらないなあなんて想いを馳せていました。
 
 
あれよあれよという間に『NEWS EXPO』が発売され、大集会のためにバイト代をほとんどつぎ込んでアルバムを買い集めました。前の界隈で金銭感覚はぶっ壊されていたので、アルバムを積むことへの抵抗感は全くなく、というかリリース週の後半は売り上げを15万枚に乗せたい!の気持ちでアルバムを買っていたように思います。
NEWSから離れていた約5年間の時間を埋めるように。今年ツアーが開催されてそこに私が参加できるのは、ここまでNEWSを守ってくれた3人と支えていたファンの皆さんのおかげで、私はそのおこぼれを頂くに過ぎない。だったらせめてアルバムは買えるだけ買おう。ついでに大集会あたったら嬉しいなってぐらいの気持ちでいました。
 
 
8月19日。初めてのセキスイハイムスーパーアリーナ。ご縁をつかみ取り、私はツアーの初日に入ることができました。EPCOTIA以来約5年ぶりのNEWSのライブ。久しぶりにNEWSを観れることと、何より歌って踊る加藤さんを観れることにワクワクが止まりませんでした。
17時30分。いよいよ『NEWS EXPO』の幕が上がりました。ライブの感想を書き始めてしまうと多分収拾がつかなくなるので(笑)、印象的だった2曲に絞って書いておこうと思います。
 
袴をモチーフにした真っ白キラキラ衣装に身を包んで登場し、アリーナの中心に集まる3人。王子様さながらの輝きを放ったまま、向かい合って息を吸った瞬間に、「来る」と感じました。中心を向いて大きく息を吸い込んで始まる曲と聞いて、私が連想できるのはその1曲だけ。『フルスイング』です。
何度も力をもらったこの曲も、4人の音源だから聴くことが自然となくなっていました。アルバムで再録されていたので久しぶりに聴いた時、パワーアップした歌声に痺れて動けなくなる感覚を味わいました。しかも、印象的な大サビのパートは加藤さんに受け継がれていて。そんなフルスイングがこれから歌われるとなったとき、私の体はこわばっていました。勝手にとても緊張してしまって、NEWSから溢れるパワーを受け止めきる自信がなかったのかもしれません。そうしている間に曲は進み、大サビを迎えました。私は全神経を集中させて、加藤さんの歌声に耳を傾け、加藤さんだけを見つめていました。すでに私の目には涙が浮かんでいましたが、加藤さんが歌いながら涙をこぼした瞬間、私の目からもとめどなく涙が溢れました。脱退した彼のことについてほとんど何も語らない加藤さんが、大サビを歌いながら何を思い、何を考えていたのかは想像することすらおこがましいと感じています。ポロっとこぼれた涙の意味について、今は正直知りたいとは思えません。私の中でも彼のことについては、このブログを書いている今も、きちんと整理できていないままですから。だから、どうして加藤さんが泣いているのかもどうして自分が泣いているのかもわからないまま、ただ曲が終わるのを待ちました。加藤さんは私の見ていない5年の間に、とても強くなったんだろうなと思っていましたが、強くならざるを得なかったんだろうなと思い直しました。そんな加藤さんが見せたほんの一筋の涙は、きっと弱さではなくて、自分の中の何かの気持ちと決別するための、さらに強くなるための涙だったのかもしれないなと、終演後に勝手に考えていました。ファン歴の浅い出戻りの私がこんな風に考えること自体本当におこがましいですけど。思わずもういいよ、充分だよって言ってしまいそうになるけれど、でもきっと加藤さんは私たちファンのためにいつだって強くいようとしてくれるだろうな、なんてことをぐるぐる考えてしまう、フルスイングはそんな想いであふれた一曲でした。
 
もう一曲印象的だったのは『青いベンチ』です。お前加藤担だよな?ってツッコミ入ると思いますが、わかりますその気持ち。青いベンチパートに加藤さんの話はほとんど出てきません。(おい)私の中の亡霊が成仏に近づいたというお話になるので、元担の話ばかりになってしまいそうな気がしています。でもこれを語らずして今の加藤さんへの想いを語ることもできませんので、これまた長くなりそうですが、書いてみることにします。
まさか初めて生で聴くテゴマスの曲が、増田さん1人の声になるなんて、昔の私に言っても信じてもらえなかったと思います。私がNEWSを好きになってからは、テゴマスでライブは開催されず、Strawberryも行くことが出来なかったので、生でテゴマスの歌を聴くというのは、一生叶わない夢だと思っていました。元担が退所し、テゴマスが事実上解散となってからは、一生叶わない夢でいいと思っていました。
チラリズムが終わって興奮冷めやらぬ中、次はいったいなんの曲をするんだろう?増田さんのソロ?でもあまりにも落差が激しくないか?などと呑気なことを考えていました。イントロがかかり、悲鳴混じりのどよめきが会場内を包みました。私は、まるで雷にでも打たれたように、声すら出せず立ちつくしていました。何が起こったのか理解できないまま、増田さんは歌い始めました。何度も聴いたフレーズがまさに今増田さんの声で歌われていて、昔に戻ったような、テゴマスが在った時代にタイムスリップしたような感覚になりました。でも次のフレーズでは聴きなれた声が1つ足りなくて。一気に現実に引き戻されて。だからって物足りないかと言われたら、全然そんなことはなくて。NEWSだけでなくテゴマスも背負って歌っている増田さんの、優しくてあったかくて力強い歌声が、私の心にすっと溶けていきました。あぁ、これが“今のテゴマス”なんだなって。増田さんがテゴマスを守ってくれたんだなって。6人から4人になる時に、NEWSもテゴマスもどちらも大切にしてくれてどちらも守る決断をした増田さんが、4人から3人になる時も変わらずどちらも守ってくれたんだなって。MCで、テゴマスの曲をNEWSとして歌うか1人で歌うか、のやりとりがあったと話していて、色んな選択肢がある中で全て1人で背負うという選択をしたこと、本当にカッコいいなって思いました。その選択を素直に尊重する加藤さんと小山さんも素敵だなって思って、今のNEWSをもっと好きになれた、青いベンチはそんな特別な曲になりました。
 
この2曲以外の曲も勿論全部素敵で、どれも全力で歌って踊る姿を観て、益々NEWSが好きになれたライブでした。間の映像は過去や歴史を感じるものが多かったけれど、パフォーマンスはその過去全てを肥やしにした今のNEWSを全身で感じることができて、純粋にとても楽しかった。20周年かけて到達したNEWSの姿は本当に逞しくてカッコよかったし、これが通過点に過ぎないんだなって思うとこれからの進化に期待が膨らむ、私にとってNEWS EXPOはそんなライブでした。
 
こんな出戻りオタクを同行させてくれた心優しい方々のおかげで、ありがたいことにいくつかの公演に入れました。大阪初日、福岡初日、広島オーラス、名古屋オーラスは特に特別な感情を抱かずには居られない公演で、もやもやしたりNEWSやファミリーを取り巻く環境の変化にやきもきしたり、心穏やかでいられないこともありました。でもそんな状況の中で、直接顔を合わせることができるライブという空間があって私はすごく救われたし、NEWSの3人にとってもファンの存在が力になっていたら嬉しいな、なんて思っていました。
 
 
えーっと、これはツアーの感想ブログですか?私の加藤さんへの沼落ちブログみたいなもののはずなんですが、主語がNEWSだらけになってしまいました。
もう時系列ぐちゃぐちゃですが、私が短い加藤担歴の中で、加藤担になって良かったと思った瞬間の話をしたいと思います。
 
 
20周年を記念したPOP UP STORE 『NEWSpace』で発売されたグッズ『嵌まりゆく時間/言葉の澪』ファンへのラブレターとしてパズル上に書かれた『月蝕心中』を読んだ時、加藤さんに出逢えて良かったと心の底から思いました。何度も何度も、もうすっかり暗唱できるようになっても、飽きずに何度も読み返しました。ブログのタイトルに拝借させていただいていますが、月蝕心中はもう私にとってなくてはならないものになっています。
まず、自分とファンを1対1の関係性だと捉えているところ。『ふたつ』『あなた』といった言葉で2人だけの世界にしてくれていて、無数にいるファンの数だけ加藤さんとの物語があることをわかってくれている。『皆さん』に向けた言葉をくれることも嬉しいけれど、あなたへのラブレターを送ってくれる加藤さんの考え方がたまらなく好き。月蝕というのもまさにアイドルとファンの関係性を表しているなというか。特に私はライブでファンと目を合わせる加藤さんの姿に重なるなって思っていました。加藤さんにとっては特にツアー中だといつもの光景かもしれませんが、ファンにとっては滅多にない貴重で大切な機会。雲の上の存在であるアイドルとファンの目と目が合うその瞬間は、月と太陽が重なる月蝕さながらだよなって。そんな重なりを月蝕と表現する加藤さんの感性もとっても素敵だと思いました。
そして、20年という時間を「パズルのようにはめていくような喜び。そういう風に時を重ねてきた。」と捉えていることに、勝手に救われました。パズルってどのピースも同じ大きさで、でも形はそれぞれ違って、そのどれもが欠けても完成しない。そんなものだと解釈しています。『嵌まりゆく時間/言葉の澪』を手にした時私はまだ加藤担歴半年にも達していない言わば新規で、肩身の狭さじゃないですけどなんかこう、どこかでまだ余所者感があるというか。周年ってこれまでの感謝を伝える側面が大きいと思うので、私みたいな新参者はその対象にあまり入っていないんじゃないかと当然のように思っておりまして。でもパズルという形になぞらえた加藤さんから、あなたも欠かすことの出来ない大切なピースですと言ってもらえたように感じました。最初にはまったほうが良くて、最後の方にはまったのはそんなに、みたいな優先順位のないパズルとしてラブレターを送ってくれたことが救いでした。ファンに優劣を付けるような方だとは思っていませんが、勝手に蚊帳の外にいる気分でいた私を『あなた』の1人に引き込んでくれたように感じ、嬉しかったです。このタイミングで加藤さんに出逢えた自分のことを肯定できるようになりました。結構拡大解釈してるなとは思いつつ、“アイドル”からの愛の言葉としてこれ以上ないと思っています。
 
加藤担になって良かったと思った瞬間は実はもう1つありまして。今年の加藤さんを象徴する出来事といえば、3年ぶりの新作長編『なれのはて』の発売です。8月16日、目を覚ますと同時に新作のお知らせとInstagramの開設という2大ビッグニュースが飛び込み、間違いなく今年1番の朝を迎えました。そして小説現代で全文公開されるとの発表もあり、近くの書店にすぐ予約しに行きました。そしてEXPOツアーの大阪オーラス公演の前に小説現代を受け取り、道中や会場内で読み進め、ライブを堪能した後家に帰り、そのまま無我夢中で読み進め、朝6時頃読み終わりました。
本当はもっと噛み締めながらゆっくりと読み進めたかったのですが、先の展開が気になりすぎてしまい途中で手を止めることが出来ませんでした。ストーリーに没入し、気がついたら読み終わっていたといった感じです。ラジオなどで、なれのはてを発表するにあたり何度も批判的に読み直した、などと語っていた為、いったいどんな内容なのかと身構えていました。特に終盤、加藤さんが作家として今この内容を発表することの覚悟は、私の想像を遥かに超えたものだと感じた瞬間、目から溢れる涙を抑えることはできませんでした。感想を書き始めてしまうと多分論文レベルで長くなってしまうのでブログでは一旦辞めておきますが、読了後の私は、この作品を書き上げて世に出してくれたことの感謝が湧き出てどこかにぶつけないと気が済まなかったので、加藤さんのラジオにメールすることにしました。ファンレターでも良かったんですが、早く確実に想いを届けたかったのと、手紙にしてしまうととんでもない長文を送り付けてしまいそうだったので。半分も回っていない頭を必死に使い、わたしのおもいのたけを込めた文章を送りました。
ちなみにこれが私の人生初ラジオメールです。ラジオがあんまり得意ではないので、昔もKラジをたまに聴いていたぐらいでメールなんて送ったことはなく、ソラシゲを聴き始めてからもリスナーの語彙力の高さに恐れ戦き、メールを送るという発想に至りませんでした。でも加藤さんはラジオに届くメール全てに目を通しているので、やっぱり感謝を伝えるならメールしかないと思い勇気を出して送りました。今読み返すと本当に恥ずかしくなるほどまとまりのない文章になっていました。でも素直な私の気持ちそのものでもありました。
 
メールを送って数日がたった後のソラシゲで、なれのはての感想メールが紹介されていました。メールが沢山届いたことへの感謝を口にする加藤さんの声が嬉しそうで、メール送って良かったなと思いながら聴いていました。そしたら、加藤さんの声で、私の部員ネームが聴こえてきました。まさかと思いましたが、その後読まれる内容も私が送ったメールの文面と同じで。加藤さんに私の想いが届いただけではなく、ラジオで紹介までしてもらえるなんて。夢にも思っていなかったことなので、何が起こったのか理解出来ませんでした。ネタバレをしていなかったことも読まれた一因ではあると思いますが、とにかく嬉しさと少しの気恥ずかしさで胸がいっぱいでした。自分の考えた文章を加藤さんの声で再生してもらえるなんて、ラジオとは素晴らしい媒体だな、などと思っていたり。
いやもう本当に嬉しすぎて親友達など私と繋がりある人全員に自慢してしまいました。これを読んでくれているあなたにも、これだけは自慢させてください。私『なれのはて』の感想メール加藤シゲアキに読んでもらえたんです!
 
などなどをダラダラと書いている間に直木賞ノミネートも決まりまして、これをきっかけにさらに沢山の人の元に『なれのはて』が届くと思うと嬉しい限りです。加藤さんへのおめでとうの言葉は1月17日までお預けということで。ノミネートされて本当に良かったです。ここまでお疲れ様でした。
 
 
もう何のブログか全然分からなくなってしまいましたが、以上が私と加藤さんの出会いから沼落ち、そして現在という感じです。本当は東京ドームまでに書き終えたかったのですが間に合わず、、、2日目の開演を待つ間に書いております。
東京ドーム公演もとてもグッときました。沢山のものを背負って東京ドームに立つNEWS最高にカッコよかった!そして加藤さん!あなたはすごい!涙止まりませんでした。2日目にして最終日の今日も楽しみにしています。
 
その辺にいるオタクの乱雑なオタク遍歴をお読みいただいたあなた。ありがとうございました。長かったでしょう(笑) 加藤担を名乗るのもおこがましいほどの駄文に付き合わせてしまいすみません。あの、とにかくお疲れ様でした(笑)
 
最後に、加藤さんへ。あなたのおかげで今私は幸せです。あなたがアイドルとして、NEWSとして生きることを選んでくれたおかげです。感謝の気持ちしかありません。私を含め沢山の人を幸せにしてくれているあなたの幸せを、心から願っています。